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「適度な運動」で免疫力は上がる! まつクリ院長通信 No.452

【当院では2022年4月より脊椎専門外来スタート!!】 
脊椎専門医の先生(真鍋先生・角田先生・石綿先生)にご担当いただいております。
長らく腰痛で苦しまれている方がおられましたら診察時にご相談くださいませ。

真鍋先生:東前橋整形外科病院 副院長 脊椎外科センター長
角田先生・石綿先生:脊椎外来

「適度な運動」で免疫力は上がる!早稲田大学 スポーツ科学学術院 鈴木 克彦先生

免疫は、非特異免疫(自然免疫)と特異免疫(獲得免疫)または、細胞性免疫と体液性免疫があり、免疫の細胞は白血球と総称され、食細胞またはリンパ球などによって構成されています。
免疫細胞には種類ごとに役割があり、細胞性免疫の「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」は、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を排除しますし、体液性免疫では、「Bリンパ球(B細胞)」という細胞が、体内に入ってきた抗原(ウイルスなど)に対して抗体を作り攻撃します。

免疫力向上のための有酸素運動は、1時間未満がいい?

免疫力の向上のためには、有酸素運動・無酸素運動のいずれも有効ですが、重要なのは「適度な」運動であるという点です。なぜなら、1時間以上の有酸素運動を行った場合、体内で「コルチゾール」というホルモンが分泌され、かえって免疫が抑制されてしまうためです。そのため、免疫力向上を目的とした有酸素運動を行う際は、1時間未満で終えるよう注意する必要があります。

1日の中で運動時間を分散させても、免疫力向上に効果あり

仕事などが忙しく、まとまった運動時間が作れない人には、運動する時間を1日の中に分散させることがおすすめです。1時間の運動時間をまとめて確保しなくても、例えば朝昼晩にそれぞれ20分程度の運動をした場合でも効果があることが分かっています。

院長よりメッセージ

有酸素運動では、最初の約20分間は体内の糖分が消費され、それ以降は脂肪が分解されるようになります。そのためダイエットにも効果的ですね!運動習慣をつけて、長く続けるためにも最初は無理をしないことがポイントです。1日20分〜30分程度の軽めの有酸素運動から始めると良いでしょう。適度な運動で免疫をつけて暑い夏を乗り切りましょう♪

骨の仕組み

骨は私たちの体にとって、なくてはならない組織のひとつですが、骨にはあまり知られていない仕組みがあります。今回は骨の仕組みについて、少しだけ紹介します。

骨の数は成長とともに減ってしまう?

成人の体は206個の骨で構成されていますが、生まれたばかりの赤ちゃんには300 個を超える(350個という研究もあります)骨の存在が分かっています。つまり、約100個の骨が、赤ちゃんが成長する過程で減少することになります。なぜ、このように骨の数が減るのでしょうか?

【1】骨の数が減るのは成長の証

骨には、成長の過程で接着するというしくみがあります。人間の骨は、胎児期には頭蓋骨以外は軟骨で出来ています。赤ちゃんから成人するのに伴って、軟骨に血管が侵入し、血液中のカルシウムが沈着して、分離骨と呼ばれる骨となっていきます。この分離骨同士が接着し、骨がまとまっていくのです。

【2】 骨の成長

骨の成長は、男性で平均17~18歳、女性で平均15~16歳までと言われています。骨が成長する部分は骨の端と中央部分の境にある、骨端線と呼ばれる薄い軟骨です。ここで、骨細胞が分裂し、成長(骨が伸長)します。

骨の仕組みはまだまだ沢山あります。自分のカラダと向き合って骨について調べてみるのも面白いですね(‘ω’)ノ