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整形外科におけるMRIの有用性について!  まつクリ院長通信 No.458

【当院では2022年4月より脊椎専門外来スタート!!】
脊椎専門医の先生(真鍋先生・角田先生・石綿先生)にご担当いただいております。
長らく腰痛で苦しまれている方がおられましたら診察時にご相談くださいませ。

真鍋先生:東前橋整形外科病院 副院長 脊椎外科センター長
角田先生・石綿先生:脊椎外来

整形外科におけるMRIの有用性について!

MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査とは、強力な磁石の力を使って体の内部情報を得る画像診断方法です。CTやレントゲンと異なり放射線被ばくの心配はなく、多くの情報が得られる検査方法です。

整形外科領域でわかる内容とは?

整形外科領域では、軟部組織(脊髄神経・椎間板・靱帯・腱の損傷や断裂・腫瘍など)の撮影が中心です。皮質骨を撮影することはできませんが、海綿骨や骨髄の撮影も可能であり、骨の中の状態も確認できます。これらを画像化することで、病気やけがの部位や広がり・状態など診断に有用な情報を得ることができます。

精度の高い診断が可能

また、レントゲン検査で分からない骨折(不顕在骨折)や損傷もMRIで診断できる場合もあります。特に椎間板ヘルニアや靱帯損傷、半月板損傷などの診断には欠かせないものです。MRIを受けることでより正確な診断に近づけられるので、医療サイドとしても診断により自信を持って、治療方針を決定することができます。

院長よりメッセージ

MRI検査のよって何度も助けられた(患者さんを救えた)経験があります。腰痛の原因がレントゲンではわからなかった圧迫骨折であったり、時にガンの転移が見つかったケースもあります。さらには腰椎のMRIでたまたま大動脈瘤が見つかり、緊急手術になり救命できた経験もあります。原因がわからない痛みが続いている場合や、治療方針の決定が難しいケースはMRI検査がとても有効になります♪

風邪とは?インフルエンザとの違いについて

一般的に言われる風邪とは、「急性副鼻腔炎」「急性咽頭炎」「感冒」などを指し、主な症状として鼻水や喉の痛み、咳、発熱、だるさや頭痛が挙げられます。風邪を引き起こす病原体にはさまざまなウイルスがありますが、一般的な風邪に全身症状はあまり見られず、重症化することも少ないのが特徴です。

一方、インフルエンザウイルスに感染することで引き起こされるのが「インフルエンザ」です。38℃以上の発熱や関節痛、全身倦怠感といった主な症状のほか、風邪と同症状が見られることもあります。厚生労働省の資料によると、一般的な風邪と比べると、インフルエンザは症状が急速に進行しやすいことが特徴とされています。

インフルエンザなど一部を除いて、多くの風邪では特定のウイルスに効く薬がありません。一般的な風邪薬は、高熱などのつらい症状を和らげるためのもので、風邪を治すのは自身の体がもつ免疫の力です。免疫とは、体に入ってきたウイルスなどの物質を排除する役割を担う体の機能を指します。健康な状態を保つために働くこの免疫力が、風邪の予防においても重要と言えるでしょう。

(参考:厚生労働省『抗微生物薬適正使用の手引き 第二版』)
(参考:厚生労働省『インフルエンザQ&A』)
(参考:公益社団法人東京都薬剤師会『感染症予防に関するQ&A』)
(参考:AMR臨床リファレンスセンター『風邪に抗菌薬は効きません』)