整形外科医が教える人生100年時代の体の使い方 ~今日の動きが、10年後のあなたをつくる~ 第2回 歩き方で寿命は変わる No.541

整形外科医が教える人生100年時代の体の使い方 ~今日の動きが、10年後のあなたをつくる~ 第2回 歩き方で寿命は変わる
① 知る ~「歩く力」は健康のバロメーター~
私たちは毎日当たり前のように歩いていますが、実は歩く力は全身の健康状態を映す大切な指標です。高齢者を対象とした研究では、歩行速度と将来の生存率には関連があることが報告されています。また、歩く機会が減ると、脚の筋力や心肺機能が低下し、さらに歩かなくなるという悪循環に陥ります。何歳になっても「自分の足で歩き続けること」が大切なのです。
② 理解する ~良い歩き方は全身を使う~
良い歩き方のポイントは、目線を前に向け、自然に腕を振り、無理のない範囲で歩幅を保つことです。背中が丸まり、歩幅が小さく、すり足になると、足が上がりにくくなり転倒にもつながります。反対に、股関節やお尻の筋肉を使ってリズムよく歩けば、脚だけでなく体幹や心肺機能にも良い刺激になります。歩行は日常生活の中でできる全身運動なのです。
③ 今日から実践 ~いつもの歩きを少しだけ変える~
まずは普段の歩行で、「目線・歩幅・腕振り」の3つを意識してみましょう。無理に大股や速歩きをする必要はありません。「いつもより少しだけテンポよく歩く」くらいから始めてください。痛みやふらつきがある方は、速さよりも安全が最優先です。毎日の買い物や散歩も、意識を変えれば立派な運動になります。
院長からのメッセージ
私は診察室で入室する際の患者さんの歩き方を見ています。歩幅、姿勢、左右差など、歩き方にはその方の筋力や関節の状態が表れるからです。歩くことは「移動」だけではなく、未来の自分の足を守るための運動です。
10 年後も自分の足で行きたい場所へ行けるように、今日の一歩を大切にしていきましょう。
♪次号予告 第3回 「座り方で腰は守れる」
歩いている時間よりも「座っている時間」の方が⾧い方も少なくありません。次回は、腰に負担をかけにくい座り方と、座りっぱなしを防ぐコツをご紹介します。お楽しみに~
秋を楽しもう!
~秋のイベント特集~
暑さも少しずつ和らぎ、過ごしやすい季節がやってきます。
秋には、自然や食、スポーツなどを楽しめるイベントがたくさんあります。
食欲の秋
秋は新米やさつまいも、栗、きのこ、なし、ぶどうなど、おいしい食べ物が旬を迎えます。
旬の食材には栄養も豊富!バランス良く食べて元気に秋を過ごしましょう。
スポーツの秋
気温が下がり、運動しやすい季節です。
ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動から始めてみませんか?
お月見
十五夜には、美しい月を眺めながら季節を感じるのもおすすめです。
秋の夜は気温が下がるため、一枚羽織るものがあると安心です。


