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米国の医療事情について まつクリ院長通信 No.98

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松田院長からあなたへ 耳より情報!!

◆米国の医療事情について

日本では世界に誇る「国民皆保険制度」が確立されています。私たちは多くの恩恵を受けており、それが当たり前になっているかもしれません。しかし、医療事情は各国で大きく異なります。今回からウィスコンシン医科大学の高橋先生の論評をベースに米国の医療事情について紹介します。

■貧弱な米国の医療現状!

世界の先進国10か国(オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ノルウェー、スウェーデン、英国、米国、日本)の医療統計(2011年)によると、米国の平均寿命、幼児死亡率はそれぞれ78.1歳、5.9%でどちらも10か国中最低レベルになっています。(日本は82.6歳、2.1%と最高レベル)一方で、米国の一人当たりの年間医療費は7,432ドル(88万)と突出しており(10か国中1位)、日本は2,750ドル(32万円)で最も少なくなっています。米国は医療レベルが最低で、医療が突出している現状があるのです。知っていましたか?

■米国の医療保険制度

アメリカの医療は自由診療が基本です。公的医療保険制度としては、高齢者・障害者向けの「メディア」と貧困者向けの「メディケード」があります。しかし、国民皆保険制度は採用されていないため、一般の国民は民間の医療保険に入らないといけません。そのため、国民各自が高額な医療費に備え、民間の保険会社の契約を行う必要があります。米国で多くの民間の保険会社が競って「保険商品」のPRをしているのはそのためです。その保険料は個人の支払い能力によって、何十種類もの範疇があり、全ての医療が保険でカバーできる訳ではありません。(続く。)

院長よりメッセージ

米国では、高額な医療費が支払えずに破産する国民がたくさんいる現実があります。次回は、さらに踏み込んでお話します。やはり、日本の国民皆保険制度は世界に誇れると思います(^^