人工膝関節置換術の手術種類

人工膝関節全置換術
(TKA: Total Knee Arthroplasty)

人工膝関節置換術はその方法により2種類にわけられます。

もっとも一般的な手術方法として人工膝関節全置換術(TKA)が挙げられます。

この方法は大腿骨と脛骨の関節面(内側と外側の両方)を置換するとともに、膝蓋骨と大腿骨の関節面も置換することが多い方法で、全体の90%以上を占めます。

人工膝関節置換術と言えば、この方法のことと言えます。

人工膝関節単置換術
(UKA: Uni Knee Arthroplasty)

TKAのほかに近年少しづつ増えてきているのが人工膝関節単置換術(UKA)です。
これは大腿骨と脛骨の内側の関節面のみ置換する方法です。膝蓋骨と大腿骨の関節面は置換しません。

また、前・後十字靱帯を温存しますので、手術後の膝関節の生理的運動を保つ方法と言えます。

使用されているインプラントの種類はいくつかありますが、もっとも歴史があり長期成績が出ているのがイギリスのOxford(オクスフォード)で開発されたOxford UKAです。Mobile bearing(モバイルベアリング)機構を使用しており、より生体に近い動きをもとめて開発されています。

私もこのインプラントを使用して安定した成績を得ることができています。

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