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骨の強さに大きな影響を与える「骨質」について まつクリ院長通信 No.441

【当院では新たに脊椎専門外来スタート!!】 
2022年4月より脊椎専門外来を開始いたしました。
脊椎専門医の先生(真鍋先生・角田先生・石綿先生)にご担当いただいております。
長らく腰痛で苦しまれている方がおられましたら診察時にご相談くださいませ。
  
真鍋先生:東前橋整形外科病院 副院長 脊椎外科センター長
角田先生・石綿先生:脊椎外来



骨の強さに大きな影響を与える「骨質」について

骨の強度=骨密度と思われがちですが、実はそうではありません。骨強度に重要なのが「骨質」です。たとえ骨密度がそれほど減っていなくても骨の質が悪いと骨は弱くなり、骨折する危険性が高まります。

骨質とは?

骨質に大きく関係すると考えられているのが、コラーゲンの劣化です。骨はコラーゲンというたんぱく質が束になってコラーゲン線維となり、いわゆるビルにたとえると鉄筋部分の役割を担っています。骨はこの強靭なコラーゲンが柱(鉄筋部分)を形成し、そのまわりにカルシウムなどのミネラルがはりついた(コンクリート部分)構造をしています。正常で強い骨は、コラーゲンにミネラルが均一に沈着しています。
しかし、コラーゲンが劣化すると、きれいな束にならず、ミネラルが均一に沈着しにくくなります。つまり、骨量を示すカルシウムなどのミネラル(コンクリート部分)がいくら十分でも、柱となるコラーゲンの質(鉄筋部分)が悪ければ、強い骨を作れなくなってしまいます。

院長よりメッセージ 骨質を高めるには?

コラーゲンは、30~40歳代をピークに年々減少します。なかでもビタミンK、ビタミンD、葉酸などが不足すると骨量の減少だけでなく骨質の劣化が起こります。これらは骨の質を良い状態に保つのに大切な成分です。また食事や運動不足などの生活習慣も深く関わっています。骨を強くするためには、骨の質を高める生活を心がけることが大切です。バランスの取れた食事と適度な運動が大切です♪

最近、運動してますか?

消費エネルギーと摂取エネルギーがアンバランスに

暮らしが便利になることによって歩く機会が少なくなるなど、現代人の身体活動量は極端に減ってきています。その一方で、食生活が豊かになることによって食事から過剰にエネルギーを摂取しているので、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回るというアンバランスが生じています。

運動不足による肥満はあらゆる生活習慣病の元凶

こうしたアンバランスな状態が続くと体重が増え、「肥満」になります。肥満の中でも内臓に脂肪がつく「内臓脂肪肥満」は、脂質異常症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を合併しやすいことが分かっています。内臓脂肪型肥満にこれらの生活習慣病が重なる「メタボリックシンドローム」になると動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患など重大な後遺症を残したり、死に至る可能性のある病気につながります。

近年、注目されている「ロコモティブシンドローム」

運動不足による長年の肥満は、足腰に大きな負担をかけ、骨粗鬆症や変形性膝関節症など、骨や関節、神経などの運動器の障害を招きます。これらの運動器の障害によってからだを動かしにくくなり、筋肉とバランス能力の衰えから骨折、転倒しやすくなって、介護が必要になる危険の高い状態を「ロコモティブシンドローム (以下、ロコモ) 」といいます。ロコモを放置していると徐々に寝たきりなどの要介護状態となり、日常生活の質を著しく低下させます。

生活習慣病予防にしっかり運動を

適度な運動は骨を丈夫にし、筋肉を強化することはもちろん、運動により消費エネルギーが増えるので余計な体脂肪が減り、肥満の予防・改善につながります。また、適度な運動には,高血圧や糖尿病、動脈硬化に対する直接的な予防・改善効果もあります。まずはしっかり運動することが重要です。

暖かくなってきたので、運動を始めるチャンスです ぜひ、運動をして生活習慣病を予防しましょう

参考文献 全国健康保険協会 協会けんぽ
https://www.kyoukaikennpo.or.jp/g4/cat450/sb4501/p001

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