「足の力と寿命の関係(足趾・足関節)」 No.513

「足の力と寿命の関係(足趾・足関節)」
足の力が健康寿命に影響しているのをご存じでしょうか。今回は足の力と寿命についてガイドしていきます。
① 足は“体を支える土台”
私たちは毎日何気なく歩いていますが、その一歩一歩を支えているのが足趾(足の指)と足関節(足首)です。足の力が弱くなると、踏ん張りがきかず、つまずきやすくなります。実際に、足趾の筋力や足関節の動きが低下すると、転倒・骨折のリスクが高まり、健康寿命が短くなることがわかっています。足はまさに「寿命を支える土台」なのです。
② 足の力が歩行とバランスを決める
足趾は地面をつかむ役割を持ち、歩行時の安定性に大きく関わります。また、足関節は体重移動をスムーズにし、バランスを保つために重要です。研究では、足趾把持力(足の指で物をつかむ力)が弱い人ほど転倒が多く、足関節の柔軟性が低下すると歩幅が狭くなり、歩行速度も落ちやすくなると報告されています。足の衰えは、全身の衰えの始まりとも言えるのです。
③ 今日からできる“足の健康習慣”
足の力は、日々の簡単な運動で鍛えることができます。タオルを足の指でたぐり寄せる「タオルギャザー」、かかと上げ運動、足首を大きく回す体操は、自宅で安全に行えます。また、足に合った靴を選び、指がしっかり使えることも大切です。
★院長からのメッセージ
足を意識して使う習慣が、転倒予防につながり、結果として健康寿命を延ばします。当院では歩容をチェックし、インソールを使用することで改善することができまず。ぜひご相談下さい♪
簡単な下肢筋力のテスト「立ち上がりテスト」
下肢筋力の指標にWBI(Weight Bearing Index: 体重支持指数)というものがあります。
※WBI=膝関節伸展筋力(kg)/体重(kg)
WBIにより自分の体重を支えるのに必要な下肢の筋力が十分にあるかをチェックすることができます。ただし、WBIに用いる筋力を正確に測定すると高額な機械を必要とします。
そのWBIを簡便に測定できるように研究されたものが「立ち上がりテスト」です。
こちらのテストを参考にご自分の現在の筋力を確かめてみてください。
〇方法:各高さの台に座り、足を台に固定しすねを床から70°に合わせる
腕は胸の前で組んだ状態で固定し立ち上がる。
立ち上がって3秒キープできるかどうかをチェック。
例:両足で20cm立ち上がれるが、片足で40cmは難しい。
➡歩行に必要な安定した筋力はあるがジョギングをするには筋力が少ない

図1:立ち上がりテスト方法

図2:立ち上がりテストを用いた運動指標
(図1・2:山本利春、村永信吾:現場に役立つコンディショニングの科学 5 下肢筋力が簡便に推定可能な立ち上がり能力の評価http://trainer1985.kir.jp/rensai/conditioning_05.htmlより引用)


