「日本人が不足しがちな栄養素 ― 健康寿命を守るために」No.497

「日本人が不足しがちな栄養素 ― 健康寿命を守るために」
① 栄養不足は気づきにくい
私たちは日々の食事から多くの栄養を摂っていますが、実は日本人には特に不足しやすい栄養素があることが分かっています。食欲の低下や偏食、生活リズムの乱れなどにより、必要量に届かない栄養素が知らず知らずのうちに不足し、体調不良や生活習慣病のリスクの原因になります。
② 不足しやすい代表的な栄養素
・ビタミンD:骨の健康や免疫力を守る。屋内生活が多い人は不足しやすい。
・ビタミンB群:エネルギー代謝に必要。不足すると疲れやすくなる。
・カルシウム:骨粗鬆症予防に必須。乳製品や小魚を食べない人に不足が目立つ。
・鉄分:特に女性に不足が多く、貧血やだるさの原因に。
→ 日常的に不足しやすいからこそ、意識して食事やサプリメントで補う必要があります。
③ 健康寿命を延ばすために
バランスのよい食事が基本ですが、実際には不足を完全に防ぐのは難しいのが現実です。そこで、必要な栄養素を効率よく補う方法としてマルチビタミン・ミネラルの摂取が有効です。体のベースを整えることが、病気を防ぎ、健康寿命を延ばす第一歩になります。
★院⻑からのメッセージ
実は栄養不足は自覚しにくい“隠れたリスク”です。食生活を見直し、不足を補う工夫をすることで、体も心も元気になります。食事・運動・睡眠を整えながら、不足しがちな栄養素を適切に補うことが、未来の自分を守ります。ぜひ、この機会にご自身の栄養バランスを見直してみましょう。 今日から少し意識を変えて、未来の健康を守りましょう。
フィトケミカルってご存知ですか?
フィトケミカルとは野菜や果物、豆類などの植物に含まれる化学成分で、第7の栄養素ともいわれ注目を浴びています。フィトまたはファイト(phyto)とはギリシャ語で植物、ケミカル(chemical)とは化学物質を示します。抗酸化作用をはじめとする様々な機能が期待されており、その大半が水溶性成分で、種類は1万以上あるともいわれています。
植物が光合成を行ううえで、避けて通ることができない紫外線の害から身を守るためにつくられたものがフィトケミカルだと考えられています。
主なフィトケミカル ポリフェノール
ポリフェノール分子内に複数(ポリ)のフェノール性ヒドロキシ基をもつ植物成分の総称です。水溶性のものが多く存在し、共通して強力な抗酸化作用があることで知られています。
アントシアニン ブドウの果皮、さつまいもの皮などに含まれる紫色の水溶性色素で視神経の働きを支える色素である*ロドプシンの再合成を促す働きがあります。
*ロドプシン...脊椎動物の網膜にある視物質
クルクミン ターメリック(ウコン)に含まれる黄色色素。胆汁分泌促進、肝機能強化などの作用があげられています。
カテキン 緑茶に含まれる苦味・渋味成分。抗菌作用や血圧上昇抑制作用、血中コレステロール調整作用などがあります。
クロロゲン酸 コーヒーに含まれる苦味成分で抗酸化作用があります。
ショウガオール 生姜の香りと辛味の成分であり、抗菌作用があります。
イソフラボン 大豆に含まれており、化学構造によりエストロゲンに似た働きをします。(更年期症状の緩和、骨粗鬆症予防など)
セサミン ゴマに含まれるゴマリグナンの一つでコレステロール低下作用が期待されています。
ヘスペリジン 温州みかんやはっさくなどの果皮に含まれています。ビタミンPの一種で高血圧予防、ビタミンCの吸収を助けるなどの効果が期待されています。
引用元 栄養学の基本がわかる辞典


