交通事故による症状の中で最も多いと言われているのが、むち打ちです。
このむち打ちの正式名称は「外傷性頸部症候群」または「頸椎捻挫」です。
「むちうち」「鞭打ち」、「ムチウチ」と呼ばれる名称も上記に当てはまります。
むち打ちの原因は、衝突や追突、急停車などにより、首や腰などに急激な力が加わるためです。
自動車事故、バイク事故、自転車事故などの交通事故のほか、ラグビーなどスポーツによる強い衝撃の際も同様の症状となることがあります。
また、むち打ちの症状は、首の痛みだけではなく、めまいや吐き気、頭痛のほか、手先の痺れなどの症状が伴うこともあります。
交通事故直後、外傷や痛みがなくても、レントゲンやMRIをとるなど精密検査をすることをお勧めします。
医師による正確な診断と適切な治療をせずに、放置しておくと、後遺症になる場合があるだけでなく、保険会社からの賠償金をもらえない可能性があります。
また、事故直後は、痛みや吐き気などの症状が現れないことがあり、時間の経過に伴い、数日後に症状が出てくることもあります。
交通事故の治療は、事故直後の段階からの治療がとても重要です。
「仕事も忙しいし、痛みがないから大丈夫」などと、安易に判断するのではなく、精密検査を行い、医師に診断をしてもらい適切な治療を受けましょう。