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再生医療による膝関節症治療

まつだ整形外科クリニック
理事長 松田芳和

「ひざ寿命」を延ばすお手伝い

一人でも多くの方が、 自分らしく健康に。

医学の進歩や衛生環境の改善などで平均寿命は延伸し、人生100年時代とも言われています。

一方で、心身ともに自立し、健康的に生活できる健康寿命との差は約10年もあり、その差を縮めるためには要支援の原因として最も多い関節疾患、特に膝疾患を予防し早期に治療することが大切です。

膝疾患に対する治療は投薬やリハビリ、関節内注射などの保存的治療が中心となります。

これを「第1の治療」とすれば、これらの治療で改善しない場合に行う、人工膝関節置換術などの手術治療は「第2の治療」と言えます。

しかし、医学的な理由を含め、さまざまな事情が原因で手術を受けられない、もしくは受けたくない方がおられます。

つまり、第1の治療で改善しないが、第2の治療が受けられない(受けたくない)方にはどうすればいいのか。

これは長年にわたり人工膝関節置換術を専門にしてきた私にとって、悩むべく大きな問題でした。

この問題を解決すべく「第3の治療」として、全国的にも先駆けて導入したのがこれから皆様に紹介する再生医療です。

自己血液を利用する方法と脂肪由来の幹細胞を利用する方法があり、これらは厚生労働省の認可が必要となる、法に基づいた治療です。

魔法の注射ではありません。

しかしながら、劇的に改善し、生活の質が向上し人生が変わった方も多くおられます。

現在では「第1の治療のオプション」として早期の段階から再生医療を行う重要性もわかってきております。

再生医療を通じて一人でも多くの方々の「膝寿命の延伸」のお手伝いをさせていただきたいと思います。

当クリニックが
再生医療にかける想い

Mind 01
症状や全身状態、ご希望、社会的背景
などを考慮して最も適した治療法を選択

「膝関節症」の治療は、ヒアルロン酸注射と人工関節手術が一般的でした。

効果が期待できる治療法は人それぞれで、
また患者さん自身が望むことや日常生活によっても適した治療法は変わってきますので、当院では患者さん一人ひとりとじっくり向き合い、その患者さんに合った治療法を採用するようにしています。

Mind 02
『再生医療』は、膝関節症治療における有効な選択肢のひとつ

「膝関節症」の治療は大きく分けて、ヒアルロン酸注射や内服、リハビリなどの保存的治療(第1の治療)と観血的治療である人工関節手術(第2の治療)しかありませんでした。

しかし、第1の治療で効果がない方でもさまざまな理由で手術(第2の治療)を受けられない方が少なくありませんでした。

手術は約1か月程度の入院を要します。そのため仕事や介護などの社会的背景や、生きがいになっている趣味やスポーツを続けたい希望などで手術を受けられない方、高齢や内臓疾患などのために手術を受けるリスクが高く手術を諦めざるえない方もいます。

そんな方に、新しい可能性を秘めた第3の医療としての再生医療を導入いたしました。

再生医療をお届けしたい方

1.アスリートなど運動をしている方

ひざの問題を緩和し、スポーツで満足のいく成果を出すために

体を動かすうえで重要な関節であるひざ。

予防や早期治療でトラブルや故障を回避し、ずっとスポーツを楽しみ、成果を出したい方、手術を受けずにスポーツを続けたい方に。

2.お仕事を頑張っている方

早期発見・早期治療で 自分のひざを大切に

レントゲンでは見つからない異常をMRI検査で早めに発見し、
痛みで歩行やお仕事に影響が出る前に治療。

日常生活に支障はないが、少しひざが痛い、治療のために長期入院は
できない方に。

3.ひざ痛で悩んでいる方

今あるひざの悩みを解消するための、新しい治療として

新しい治療の選択肢として、ぜひ一度ご相談ください。
ひざの治療をしているけれど望んだような効果が出ていない、
より効果を望む方に。

このようなケースの方です。

口正座ができない
口曲げ伸ばしに違和感や痛み
がある

口 歩行や、走ることに難しさを
感じる
口 階段の上り下りがつらい

口 よくひざに水がたまる
口 新しい治療法を試したい

  • 口 正座ができない
  • 口 曲げ伸ばしに違和感や痛みがある
  • 口 歩行や、走ることに難しさを感じる
  • 口 階段の上り下りがつらい
  • 口 よくひざに水がたまる
  • 口 新しい治療法を試したい

再生医療の種類と効果

今あるひざの悩みを解消するための、新しい治療として

一度すり減ってしまった軟骨が元に戻ることはほぼありません。
そのため、今までは服薬やヒアルロン酸注射などで痛みを抑えたり緩和したりする『保存療法』か、手術により関節を人工関節に置き換える『手術療法』しかありませんでした。

しかし近年、血液や細胞の自己修復機能を使った『再生 医療』が登場。
従来の治療法では望むような効果が得られなかった方、手術を受けられなかった方、将来のひざ痛を予防したい方に『新しい選択肢』が誕生し、治療の可能性が広がりました。

治療の効果のご紹介

新しい治療分野である再生医療は、治療法とあわせ、効果についても継続的に研究がされています。
当院で行われた治療経験を元に、治療の効果をご紹介します。

痛みの回復

注射前と注射後1週、1・3・6・12カ月の痛みを数字で表しています。

FD注射、APS注射ともに1カ月経過しても注射前の痛みがほぼ半減しています。

治療による改善効果

日常生活動作、運動機能、生活の質、症状、痛みという5項目から、ひざの状態を評価」(KOOSスコア)しています。

注射後12カ月経過しても注射前の状態よりも
改善しています。

事例(91歳の女性で重度の変形性ひざ関節症)

FD注射後12カ月で骨髄浮腫(骨髄の炎症などを意味する)赤丸の部分がほぼ消失しています。
組織修復作用の効果だと考えられます。

スポーツ選手の治療としても再生医療に注目

自己血液由来のこの治療は、メジャーリーガーの田中将大 選手(右肘の内側側副靭帯損傷)や大谷翔平選手(右肘 の内側側副靭帯損傷)など、アスリートの治療としても 取り入れられました。

田中選手は再生医療で手術が避けられ、医療業界でも注目が集まりました。

スポーツで痛みや損傷を受けたとき、どのように回復するか、投薬と手術以外の新しい治療の選択肢として期待されています。

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