関節リウマチナビ

まつだ整形外科クリニック

抗CCP抗体検査

抗CCP抗体も自己抗体の一つです。関節リウマチは滑膜の炎症に関係すると推測される変性蛋白質CCP (cyclic citrullinated peptide、環状シトルリン化ペプチド)が作られます。通常は体内のタンパク質は抗原にはなりませんが、このタンパク質は変性(シトルリン化)すると抗原になり、病気の原因にも深く関わっていると思われ、このシトルリン化タンパク質に反応する抗体(抗CCP抗体)が血液中に増えてきます。この抗体の有無を検査します。
 抗CCP抗体検査は特異度が80%以上ときわめて高く、診断基準で関節リウマチと特定される数年前から陽性を示すケースもあります。また早期から陽性だと、関節破壊の早い進行が予測され、早期治療の指標にもなります。現在さらに高い感度と特異度を有する抗CCP抗体も開発されつつあります。

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