関節リウマチナビ

まつだ整形外科クリニック

関節リウマチの診断基準と問題点


関節リウマチの症状は多彩で進行段階によっても差があり、患者さんによって異なることが少なくありません。現在関節リウマチかどうかの診断の基準になるものが、1987年に改訂されたアメリカリウマチ学会の診断基準です。項目は7つあり、このうち4項目を満たすと関節リウマチと診断されます。 続きを読む

関節液


関節液は、関節腔(骨と骨のすきま)を満たす液体で、滑膜に炎症があると増加します。正常な関節液は透明で粘りけがありますが、感染があると白濁します。また正常な関節液に多いたんぱく質のムチン(粘性が強い)が減少し、粘りけが低下します。 すなわち、関節液を抜いて検査すると炎症性・非炎症性・感染性かなどが判別できます。 続きを読む

尿検査


尿検査は、まず腎臓の機能が正常かどうかを診るために必要です。 関節リウマチが進み、アミロイドーシスをともなうようになると、尿にタンパク質が多くなります。尿検査ではアルブミンなどの尿たんぱく質の量を測定します。正常な人なら、尿たんぱく質は1日0.1g以下です。  ただし、尿たんぱく質は、糖尿病、慢性腎…… 続きを読む

MRI、超音波エコー


X線で撮影した映像では、関節リウマチの早期にははっきりと変化が出ないこともあります。ところが、MRIあるいは超音波エコーの映像を見ると、早期に起きる滑膜炎の判別が出来ることが最近わかってきました。将来はこれらの検査結果も関節リウマチの診断基準の一つに組み入れられる可能性があるでしょう。 続きを読む

X線検査


X線により、関節リウマチを特定し、進行段階を判断します。 ステージI 病気の初期のステージIでは、骨までは破壊されていませんが、軟骨が壊れて関節の間が狭くなります。ただし、X線は軟骨を透過して写らないので、映像としては骨と骨との間が狭く見えます。これを関節裂激の狭小化といいます。 ステージII  関…… 続きを読む

その他の血液検査


関節リウマチでは、病勢が進むと貧血になります。赤血球数やヘモグロビン値が低下し、白血球や血小板では増加します。  たんぱく質の生化学的検査では、病気の活動期には血清たんぱく質とアルブミン値が減少し、グロブリン値は増加します。またリン酸化合物を加水分解する酵素の、アルカリホスファターゼ値も、病気の活動期には上昇します。そのため、これらの数値も必要に応じて検査します。 続きを読む

KL-6検査


KL-6は、粘性の強い糖たんぱく質ムチンの一種で、シアン化糖鎖抗原といわれます。肺や気管支で産生し、間質性肺炎や関節リウマチによる肺炎に反応して増加します。 続きを読む

MMP-3検査


MMP-3(マトリックスメタロプロテアーゼ-3、matrix metalloproteinase-3)は、細胞外マトリックス(細胞以外の基質などの組織物質)である、プロテオグルカン(細胞間隙や関節腔を満たす糖タンパク質)、フィブロネクチンなどの分解酵素です。  MMP-3検査により、軟骨や骨を破壊す…… 続きを読む

C反応性たんぱく質検査(CRP検査)


CRP(C-reactive protein)は、炎症が起こると2−3時間で急に増えるたんぱく質です。これは肝臓で作られ、その量を検査します。  広く炎症の早期診断や組織の破壊を調べる目的で測定されます。たとえば、感染症一般や膠原病、外傷、がんなどの診断や経過観察などにも利用されます。  関節リウマ…… 続きを読む

赤血球沈降速度検査(血沈、赤沈検査)


赤血球が一時間にどれくらいの速さで沈むかをむり検査です。炎症があると早く沈みます。抗凝固剤を加えた血液を垂直な専用グラス管に入れておくと、血漿と赤血球が分離し、血漿が上層に赤血球が下層に沈みます。上の血漿層の厚さを測定し、赤血球の沈降速度とします。  正常値は一時間あたり男性では10mm以内、女性で…… 続きを読む

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