関節の変形
関節の痛みや腫れが長期間続くと、関節が変形したり、破壊されて動かせなくなってきます。
関節面のズレから変形
関節破壊が進行するに従い、最初は関節面が少しズレ始め、しだいに筋肉の萎縮、腱の断裂などにより関節の変形が起こります。
手足・足指以外の主要関節
膝関節
膝の関節は日本人に関節リウマチが起きやすい部位です。
関節水腫の他、動いたときの激痛、筋肉の萎縮、靭帯断裂も生じ、やがて歩行が困難になります。
股関節股
関節の破壊は初期には少ないですが、病気になって数年以上たつと増えてきます。
いったん破壊が始まるとその進行は早く、すぐに日常生活動作が阻害されて、悪化すると寝たきりになったりすることもあります。
肩・肘関節
肩・肘の関節破壊が進行すると、上半身の運動が妨げられ、家事をはじめ化粧・入浴・洗髪などもままならなくなります。
頚椎
頚椎は七個の椎骨から成ります。このうちもっとも動かすことの多いのが、第一頚椎と第二頚椎です。
関節リウマチはこの両者の間の関で起き易く、亜脱臼(頚椎間の一部がズレてしまう)による神経障害が起きて、生命に関わることもあります。
胸椎・腰椎
頚椎より下にある胸椎や腰椎では、関節リウマチによる障害はまれです。
基本的に関節リウマチによる障害が起きないのは滑膜のない骨で、頭蓋骨や恥骨結合などごく少数にすぎません。