関節リウマチは長く付き合う病気
関節リウマチなどの膠原病では、治療の目標は「寛解」です。
寛解は、治癒とは少しニュアンスが違います。
治癒は病気がよくなる、治る事をいい、それ以上の治療を必要としない状態を指しますが、寛解とは病気が治ったとはいえないが、検査が正常化し、症状が現れなくなるという状態を指します。
寛解の状態が続けば、関節破壊は抑えられるので、ふつうの生活を送る事が出来ます。
関節リウマチでは「治す」のではなく、病気と「上手く付き合っていく」ことが大切です。
その意味で、普段どおりの生活ができる寛解状態の期間中でも再発予防が重要になります。
(ご注意)
寛解を維持するには、数値が正常化し、症状がなくなったあとも治療を続ける事が必要です。
もう症状がないからといって薬をやめてしまうと、症状がぶり返す(再燃)ことがあるからです。
また同じ抗リウマチ薬を使った治療をしていても、ある時から薬が効かなくなる「エスケープ現象」が起こる場合があるので、定期的に通院して検査を受けるようにしましょう。