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胃粘膜のアンチエイジング  まつクリ院長通信 No.115 

9月は心地よい陽射しが嬉しい反面、予想外の寒暖の差に体調を崩しやすい時期です。
寒暖差を感じたらこまめに衣類を脱ぎきして体温調節しましょう。

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胃粘膜のアンチエイジング

アンチエイジングとはアンチとエイジングの二つの言葉から成り立っており、加齢(老化)に抵抗・対抗するという意味です。実際、抗加齢医学(アンチエイジング医学)とは、加齢という生物学的プロセスに介入を行い、動脈硬化や、がんのような加齢関連疾患の発症確率を下げ、健康長寿をめざす医学と定義されています。

■胃の老化と萎縮性胃炎
 胃にも老化があります。一般に「萎縮性胃炎」のことであり、年齢をとれば誰にでも生じる変化と考えられてきましたが、近年萎縮性胃炎はピロリ菌に感染している人にのみ起こり、感染期間が長くなると進行していくことが報告されています。

■萎縮性胃炎と胃癌
①ピロリ菌と萎縮性胃炎
 ピロリ菌はグラム陰性桿菌であり、5μmほどです。幼小児期に感染すると、CagAという毒素を注入し、炎症を惹起して炎症細胞が誘導されDNA障害が生じます。そしてストレスや塩分、発がん物質の摂取などにより慢性胃炎が持続し、萎縮性胃炎が進行します。20-30年後に一部の人に胃潰瘍や胃癌が生じるとされてます。

院長よりメッセージ

あなたはピロリ菌だいじょうですか?次回はピロリ菌と胃癌の関係について紹介します!