お正月には心停止が1.4倍に　まつクリ院長通信 No.131

新年、明けましておめでとうございます。
私たちは、患者さまに優しく、レベルの高い医療をご提供いたします。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

お正月には心停止が1.4倍に

―新潟の研究チームが701,651件のデータを調査―
The daily incidence of out-of-hospital cardiac arrest unexpectedly increases around　New Year’s Day in Japan.　　Resuscitation. 2015 Nov
新潟の研究チームが、1年のうちいつごろに心停止の発生件数が多くなるかを詳細に調べ報告したので紹介します。

◆院外心停止701,651件を調査
研究チームは，2005年から東日本大震災前までの消防庁のデータを使用し、701,651件の院外心停止の発生の詳細を調べました。

◆年末年始で発生件数が1.3から1.6倍に増加
年末年始の期間で、院外での心停止の発生件数が1.3から1.6倍に増えていました。心臓病以外の原因での心停止の比率が高まり、またその場合、人の集まるところで倒れる比率も高まっているようです。

院長よりメッセージ

日本では、院外での心停止は１日のうちでは朝、週のうちでは月曜に、季節のうちでは冬に発生件数が多くなることが京都の研究チームにより報告されていました。
寒い中での無理な外出やお酒が関係していることが推測されますが、はっきりした原因は未だわかっていないそうです。新年会のこの時期、注意が必要ですね。
平成28年も健康に関する「耳より情報」をたくさんお届けします。
どうぞお楽しみに！！
くれぐれも「見ざる、言わざる、聞かざる」とはしないで下さいね(笑)